毎日お手入れしている「髪」そのもののことは意外と知らないですよね?
髪の基礎知識を手に入れて、普段のヘアケアに役立てられることを専門家がお答えします!髪の成分や年齢による髪質の変化について毛髪科学の研究者に聞いてみた。 https://t.co/9Nx8Lb2vHY @milbon_FYB_MAGさんから
— ミルボン milbon (@milbon_FYB_MAG) August 9, 2018
美容師さんにとって基本の髪の毛の基礎知識。
たまには、読み返してみるのもいいと思います!!
髪の変化について毛髪科学の研究者のかたのおはなし。【MILBON(ミルボン)】
髪の成分や年齢による髪質の変化について毛髪科学の研究者に聞いてみた。
毎日お手入れしている「髪」そのもののこと、意外と知らないですよね? 髪の基礎知識を手に入れて、普段のヘアケアに役立てられることを専門家であるヘア化粧品プロフェッショナルメーカーの研究員に教えてもらいました!
今回はミルボンにて髪の毛の基礎研究に携わるリサーチャーの古田桃子さんです。古田さんの所属する基礎研究グループでは、社外にて大学とともに進めている研究なども多く“髪の質感”を数値でも表すことや、素材としての髪の毛についてのリサーチを深めているそう。私たちの頭皮を覆う髪の毛ってそもそもどんなものなのかを教えてもらいます。
おもには
- 髪の毛って一体どんな成分でできている?
- 髪の毛の伸びる速さはどれくらい?
- 髪の毛は一日何本抜ける?
- 人種による髪質の違いとは?
- 年齢による髪質の変化とは?
という内容になっています。
ちょっと抜粋
■人種による髪質の違いとは?
古田さん:そうですね、髪の毛の種類ってとても個人差があるものなのですが、ざっくり毛の種類は人種で大きく3つくらいに分けることはできます。
日本人はモンゴリアンと呼ばれ、傾向としては髪太めで、直毛の人が多いです。色は黒だったり褐色のアジア圏に多い髪の毛ですね。
欧米の方々に多いコーカシアンは、髪の毛が細いという傾向でして、くせ毛の方も多いです。色は褐色やブラウン、少ないですがブロンドの方もいる。
アフリカに多いエチオピアンという人種は、モンゴリアンよりももっと太い髪の毛で、縮毛が多いと言われています。
直毛が多いとされるモンゴリアンですが、実は日本人女性の7割くらいは「くせ毛」という自覚があるという調査結果もあります。これは、元からのくせ毛と同時に、加齢による髪質の変化も影響しているはずです。
日本人はモンゴリアン
欧米人はコーカシアン
アフリカ人はエチオピア
っていうのですね。
――くせ毛じゃなかった人も年を取るとくせ毛になったりするんですか?
古田さん:最近の研究によって髪を断面から見てみると、毛の中のたんぱく質に偏りがあることがわかってきました。というのも、たんぱく質には、濡れた際に水を吸いやすいものと吸いにくいものがあるんです。これがどちらも均等に髪の毛の中にあれば直毛なのですが、たんぱく質のあり方に偏りが出てくるとくせやうねりを生じることになるというわけです。
古田さん:さらに、年齢を重ねた女性の悩みとしてよく挙げられるのが、髪がうねるようになった、というもの。加齢によりダメージを受けやすくなると、たんぱく質が髪から流れ出てしまい、その結果髪の内部の状態に大きな偏りが出てくることに。
そのほか、頭皮の毛穴の形も正円のひと、楕円のひとなどさまざま。このあたりは白髪の研究と同時に私たちが現在研究を進めている、じつはまだわかっていないことの多い分野でもありますね。髪って、これからわかってきそうなことがたくさんある、とても面白い研究対象なんですよ。
まだまだ解明されていないことも多い髪の毛の世界。
とっても興味深いですね。